
1. 名称
本ネットワークは、「世界災害語り継ぎネットワーク」と称する(以下「TeLL-Net」という)。
2. 使命
TeLL-Netは、「災害語り継ぎ」活動のプラス効果を相乗的に高め、以下の成果に貢献することを目的とする。
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災害リスク軽減に対する世界の人々の意識を高め、意欲を喚起するために、
メンバー間の協力を促進して実際の被災体験や災害教訓を共有するとともに、
かかる体験や教訓を効果的に伝え継承するための手法および手順について相互に学び合う。
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「災害語り継ぎ」の意義とその効果が認識されるように、国際世論を幅広く喚起する。
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同じく「災害語り継ぎ」を目的とした新たな取り組みを支持するとともに、そのメンバーを支援する。
3.活動内容
TeLL-Netの活動は情報の共有と発信を基本とする。その内容は以下の通り。
- 実際の被災体験と災害知識を収集し、まとめる。
- ウェブサイト、公報、映像、出版物などを通して様々な情報と知識の発信をはかる。
- 相互学習と話し合いを目的とした会合を定期的に開く。
- 可能であれば国際会議に参加して、「災害語り継ぎ」の重要性を国際社会に訴える。
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それが必要で可能なことであれば、被災地に国際チームを派遣して実際の被災体験と災害教訓を収集するとともに、
「災害語り継ぎ」の意義と効果を伝え、そのための方法をアドバイスする。
4. メンバーシップ
< メンバー>
人種、性別、国籍に関係なく、以下に該当する者はTeLL-Netに参加することができる。
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博物館等で過去の災害をテーマとした展示を行う者で、被災経験のない者(特に若い世代)に対し、
被災者の視点から過去の災害の実体験と教訓を伝え継承することの大切さを認識する者。
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博物館等での展示以外の様々な教育的手段―映像、絵本、音楽、地域の催しなど―を用いて、
同様の活動を実践する者、または実践する意志のある者。
<サポーター>
直接「災害語り継ぎ」活動にかかわっていなくても、TeLL-Netの精神に共感し、かつその活動を様々な形で支援する意志のある者。
5. 財源
TeLL-Netは、TeLL-Netの理念に共感し、プログラムをサポートする者からの各種の寄付および補助金を財源とすることができる。
メンバーおよびサポーターは、可能であれば、様々なやり方で資金調達に努めることが望ましい。
当面の間会費は徴収しない。事務局は世界各地から会費を集めるための現実的かつ経済的な方法の策定に努める。各地からの自主的な寄付を歓迎する。
6. 事務局
人と防災未来センター(DRI)にTeLL-Netの事務局を置く。
事務局に事務局長を置く。事務局長は事務局次長を任命することができる。
DRIは事務局の庶務を行う。事務局長は、TeLL-Netのメンバーおよび後援者に対し、TeLL-Netの活動を実施するために、必要に応じて事務局への支援を要請する場合がある。
7. 総会
総会は事務局長が召集する。
総会の議長は事務局長が務める。
8. 雑規定
この規約は会の活動を行う中で適宜見直すこととする。
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